法人をたちあげるときから、個人用と会社用のケータイを使い分ける必要があるな、とは思っていて、DSDS(V) のスマホを購入するつもりでいたのですが、今回ようやく購入しました。
それが SIM フリー版の Xperia 1 II(XQ-AT42)です。
カラーは SIM フリー版限定のフロストブラックにしました。
というわけで今回はタイトルの通り、XQ-AT42 のレビューです。
とはいえ普通のレビューは多くの方がたくさんやってくださっていますので、そういうのはしません。
完全に俺得な内容となっています点はご了承ください。
基本情報・初期状態
普段よく気にする情報だけを抜粋するとこんな感じです。
サイズ | 72mm×166mm×7.9mm |
重量 | 約 181g |
バッテリー容量 | 4000mAh |
CPU | Snapdragon 865 5G |
内蔵 RAM/ROM | 12GB/256GB |
おサイフケータイ | 対応 |
デュアルSIM | 対応(micro SD と排他利用) |
ワイヤレス充電 | 対応 |
LTE 対応バンド | Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42 |
最近でこそ数がふえてきたものの、やはり「DSDV 且つ felica(おサイフケータイ)対応」がスバらしいです。
5G にも対応していますが、常用できるレベルではまだまだないと思うので個人的にはほとんど気にしていません。
それよりは、きちんと LTE バンド3と18に対応している方が重要です。
なんせ楽天モバイルの生命線ですから。
その他詳細は、公式ページをご覧ください。
初期状態はこんな感じ。
空き容量は約236GBありました。さすがに256GBも積んでいると余裕です。
10年前の Xperia acro の200MBとかと比べると隔世の感がありますね。
Android バージョンは 10 でした(ちなみにアップデート3回実施して Android 11 になりました)。
当たり前ですが、ちゃんと技適もついてます!
今まで Xperia の DSDS 対応品は海外版しかなかったので、このへんは大きな進歩ですね。
楽天モバイルとワイモバイルで使えるか?
個人用 SIM が楽天モバイル、法人用 SIM がワイモバイルです。
そもそも SIM カード認識する?
認識します。
楽天モバイル、ワイモバイルともに、APN 設定すら不要です。
SIM カードを入れるだけで使えます。
バンド対応してる?
既に上で触れたとおり対応しています。
ただし楽天モバイルの5Gには対応していませんのでご注意ください。
着信はどうなる?
「楽天 SIM に着信があったときは楽天 Link が起動し、Y!mobile SIM に着信があったときは標準電話アプリが起動する」ように設定できます。
どちらの SIM に着信があったのか、直感的にわかりやすくてイイですね。
データ、通話、SMS ごとに、どちらの SIM を使うかを設定できるのですが、以下のように通話と SMS を Y!mobile の SIM を使うように設定しておけば OK です。
(ここからダークテーマ)
このように設定しておくことで、標準電話アプリやメッセージングアプリで SMS を送るときは Y!mobile SIM を使うようになります。
(そして、楽天 SIM で通話・SMS を送るときは楽天リンクを使うので問題なし)
楽天が圏外のとき、楽天リンクで着信できる?
できると思いますが、身近に「楽天が圏外で、ワイモバイルだけ圏内」環境がなく、試せませんでした。
というのも、どうも Xperia 1 II にしたところ楽天モバイルの感度が上がった感じです。
Pixel3 では、自宅内では au ローミングのバンド18しかつかめていなかったのですが、Xperia 1 II ではたまに楽天モバイルのバンド3がつかめるようになりました。
Pixel3 は動作確認機種ではないので仕方ないところではありますが、これはうれしい誤算(?)でした。
まぁ、単に楽天モバイルのエリア拡充が進んでいるだけ、という可能性もゼロではないかもしれませんが。
アルバムアプリは使えるか?
標準では使えません。
しかし、apk を拾ってこれば使えます。
APKMirror で apk をダウンロードしてインストールすれば使えるようにはなります。
少しググると既に同じことにトライされている先人の方々がいらっしゃいますので、具体的な手順はそちらをご参照ください(感謝の気持ちを忘れないようにしましょう)。
少なくとも自分の環境では現時点の最新版(9.9.A.0.20)をインストールすることができました。
ただ、アルバムアプリを入れてみて初めて知ったんですが、最近のバージョンのアルバムアプリだと、地図関連の機能(地図上に写真を表示など)がないんですね。
個人的には、Xperia のアルバムアプリの geotag 編集機能は最強だと思っていたのですが、あれが使えないとなると価値半減です(あくまでも主観)。
地図関連の機能が残っていると思われる少し古いバージョンだとインストールできず・・・
geotag 編集はやはりまだしばらく PhotoMap に頼るしかなさそうです。
POBox Plus は使えるか?
これもアルバムアプリと同様、標準では使えませんが、インストールすれば使えます。
名前は POBox ではなく "Xperia Japanese keyboard" となります。
こちらはアルバムアプリと異なり Split APK なようなので、adb コマンドや SAI を使ってインストールしましょう。
基本的には SAI の設定で「APK を署名する」をチェックしておくくらいでよいはずです
(あとはいつもと同じ手順で apk を選択し、インストールアプリとして SAI を選べば OK)。
3.9.A.0.1が使えています。
個人的には特に POBox に思い入れがあるわけではないのですが、根強い POBox 派はいらっしゃるようなので、使いたい方はうれしいのではないでしょうか。
ツインアプリ系は動作する?
ツインアプリって何?という方もいらっしゃるかと思いますが、早い話が同じアプリを2つインストールできる機能です。
「同じアプリを2つインストールして何がうれしいの?」となるわけですが。
例えば LINE のように電話番号に紐づくアプリの場合、通常のシングル SIM の場合、スマホ1台に電話番号1つですから、LINE アプリを1つインストールできていれば特に不便はありません。
しかし DSDS(V) スマホだと、せっかく電話番号が2つあるんだから、LINE のアカウントも2つ使い分けしたい、というニーズが出てきます。
LINE アプリ自体が複数アカウントの管理に対応していれば特に問題はないのですが、LINE はそういう作りにはなっていません。
「よし、それならアプリをクローンして2つインストールできるようにしちゃおう」というのがツインアプリのコンセプトです。
ここでは LINE を例に挙げましたが、「要は1つのアプリで複数のアカウントを使い分けたい、でもアプリ自体は1アカウントしか対応していない」というときに便利な機能です。
ツインアプリ系はいくつかありますが、App Cloner で PayPay や MoneyForward ME はイケそうです(PayPay はまだ支払うところは試せてませんが)。
あ、これも野良アプリなので(略)
App Cloner は LINE には対応していないので、Clone App などを少し試してみましたが・・・アカウント登録はできたものの、QR code が表示できないなど、おそらくまともに動いていない感じです。
引き続きもう少し探ってみたいと思います。
5極ノイズキャンセルイヤホンは使えるか?
5極のノイズキャンセルイヤホンというのは、こういうやつです。
ウォークマンに付属しているやつですね。
結論としては使えません。
ノイズキャンセルが使えないのではなく、イヤホンとして使えません。
挿すとこんな感じでエラーになります。
おサイフケータイは使い分けられる?
個人用と、法人用の電子マネーを使い分けたくなるわけですが、結論としてはできます。
(Xperia 1 II に限った話ではないですが)
「できる」のは、あくまで自分が使い分けしたいもののみ確認しただけ、となります。
具体的には、
- iD
- QUICPay
- モバイル Suica
です。
Suica がカベでしたが、先日の大幅アップデートで Suica の複数枚発行ができるようになりました。
事前に法人用の Suica を発行しておけば、物件見学などで交通機関を使用するときには Suica を切り替えて使うことができるようになります。
切り替えは自体はちょっと面倒ですが、そんなに頻繁に切り替えるものでもないので、許容範囲内かなと。
まとめ・おまけ
というわけで Xperia 1 II(XT-AQ42)のファーストレビューでした。
まだ1週間も使用していませんが、総論としてはとても良いです。
21:9ということでマルチウィンドウも使いやすいですね。
ちなみに Pixel3 と比べるとさすがにちょっと重く、画面が大きいので片手で操作しきるのは少しツラいです。
ただ、期待していなかった(失礼)サイドセンスは思ったより使いやすいです。
「期待していなかった」というのは、どうせケース着けたら使えないでしょ?と思っていたからなのですが、ケース着けていても普通に反応してくれます。
というわけで、価格さえ折り合いがつけば、オススメできる一品ではないでしょうか。
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