消防設備点検をなんとか安くする方法【不動産投資】

不動産

今年購入した物件(アパート)ですが、消防設備点検が若干おざなりになっていたようで、これを機にキチンと実施しよう、ということでいろいろ調べてみたのでまとめてみます。

管理会社からの見積もりと、自分で何とか安くしてみて実際いくらになったのかを公開します。

結論

以下のモーガンさんのポストを見ていただければほとんど全て解決します。

【費用をかけずに誰でも簡単に出来る!】木造・軽量鉄骨アパートの消防用設備等点検と報告を自分でやってみよう!|モーガンの築古不動産投資
消防用設備の点検報告は有資格者の指定業者さんしか出来ないって思っていませんか?アパートの消火器なら簡単に自分で費用かけずに出来ますよ。

いやホント素晴らしくて感謝です。

私も、自分で消防設備点検ができると考えたことがありませんでした。

がまぁ、それだけだと芸がないので以下にちょっとまとめてみます。

物件スペック(消防設備的な)

以下の3つです。

  • 消火器(4本)
  • 自動火災報知設備
  • 漏電火災警報器

総戸数8戸なのですが、その割には結構充実しているようです。

管理会社の見積もりはいくらだったの?

今回の自分の物件では消火器がかなり古く(2007年製())、交換が必要でした。

そのため今回は、消火器の交換と、消防設備点検の2つを実施する必要があります。

というわけでまずは管理会社さんに見積もりをお願いしました。

結果は以下の通りです。

  • 消火器交換1本:約 9,000円(廃棄料込み)
  • 消防設備点検 :約82,500円(年2回)

どうでしょう?高いと思いますか?

「ふーん。まぁこんなもんか?」って感じでしょうか?

ではココからどれくらい安くできるか、いろいろ調べてみたいと思います。

実際には上記に加えて、アパートなどの共同住宅の場合、3年に一度消防署に報告する必要があります。

今回の見積もりにそれが含まれていたかはわかりませんが、おそらく別でしょう。

安くするにはどうすればいいの?

これは基本的には

  • 自分でやる
  • お安いところに依頼する

のどちらかしかありません。

やれるところとやれないところ、状況に応じて選択していきます。

自分は本業サラリーマンなので、自分でできる範囲は限られています。あまり手間をかけない範囲で、自分でやれることを模索します。

消火器を自分で交換する

結論としては、消火器の交換は簡単です。

現地に車で行くことさえできれば、誰でもできると思います。

参考:【実践大家コラム】消火器は自分で取り替えろ!

ネットで消火器を購入する

まずは自分で消火器買いましょう。

普通に検索すれば出てきますが、Amazon よりは楽天がお安い印象です。

楽天市場の仙台銘板さんでは複数本まとめて販売されていて(ただし個人事業または法人であることが必要)、4本、税込み・送料込みで¥11,600超おトクです。

買い回りセールなどの時に購入しちゃいましょう。

上記の仙台銘板さんですが、店舗の対応もとても良かったのでオススメです。

配送日の再設定などを別途問い合わせでお願いさせていただいたのですが、かなり迅速に対応していただけました。

というわけで購入。1本1本箱入りです。

ちなみに今回の自分のケースに限らず、古い型の消火器は今年末までに交換する必要があります。この機会にキチンと確認することをオススメします。

消防法令等に基づいて設置されている旧規格消火器について | 一般社団法人日本消火器工業会
消防法令等に基づいて設置されている旧規格消火器はすみやかに交換が必要です。  消防法令に基づいて消火器の設置が義務付けられている建物等で、2011年1月1日の規格省令改正※1により既に型式が失効している消火器を継続的に設
今回取り換えた古い消火器
交換した古い消火器。「普通」「油」「電気」と文字で書かれていたら要交換。

自分で消火器を交換する

交換ってどうやればいいの?と思うかもしれません。

実際、消火器なんて触ったことがないという方がほとんどではないかと思います。

自分もそうでした。

が、考えればわかることですが、だれにでも簡単に持ち出して使えなければ意味がないわけで・・・

単に置き換えればいいだけですね。楽勝です。

壁掛け設置の際は金具やフックなどが要るそうですが、今回は試していません。

ただそれなりに重量はあるので、本数があるときはご注意ください。

消火器を新しいものに取り換えた図
フタを空けて取り換えるだけ。楽勝です。

上記のモリタ宮田工業さんのアルテシモはアルミ製で軽いので、その意味でも良いのではないかと思います。

実際に必要になった際も、軽い方が良いですしね。

古い消火器をリサイクルする

新しい消火器と取り替えたら、今度は古い消火器を処分する必要があります。

古い消火器は、リサイクル窓口に持ち込めば処理(リサイクル)してもらえます。

リサイクルするためにはリサイクルシールが必要です。

リサイクルシールは、リサイクル窓口で購入するか(販売していないところもあるので要注意)、消火器リサイクル推進センターで購入できます。1枚600円です。

製造が2009年以降の消火器であれば、標準でリサイクルシールが貼付済みなため、リサイクルシールの購入は不要です。

今回の物件は上でも触れた通り2007年製の消火器だったため、シール購入しました。

購入方法 | 消火器リサイクル推進センター
リサイクルシールの購入方法 1 特定窓口・指定引取場所で購入する リサイクルシールは特定窓口または指定引取場所にて購入することが出来ます。 リサイクルシールはオープン価格ですので、料金はそれぞれの窓口にお問い合わせくださ

というわけで事前購入。

消火器リサイクルシール

消火器リサイクル推進センターでオンラインで購入するのがカンタン・確実ではありますが、送料がバカ高いです。

送料 715 円と代引き手数料 330 円で、合計 1,045 円(!)もかかります。

本体 2,400 円なのに半額近くかかるのかよ!レターパックとか使えよ!とか思いますが仕方ありません。

確実に購入できるリサイクル窓口を探して、そこへ購入しに行く手間の手数料と思えばまぁ安く感じられるかもしれません。

遠方の物件の場合は特にご注意ください。

実際にリサイクル窓口に購入しにいったところ、まだ店を開けてなかったとか、土日はお休みだとか、実はシールは取り扱ってなかったとか、いろいろトラブルが考えられます。

少なくとも事前に問い合わせはしておきましょう。

シールを準備できたら、リサイクル窓口に持ち込みます。

ただし持ち込む場所によって追加費用が掛かる可能性があるため要注意です。

シールを貼付した消火器を指定引取場所に持ち込んでいただければ追加費用は掛かりません。

指定引取場所は「リサイクル窓口検索」で検索することができます。 特定窓口に持ち込む際は別途保管費用等が必要になります。

消火器リサイクル推進センター - リサイクルシール

消火器リサイクルセンターのウェブサイトには「特定窓口」「指定引取場所」「リサイクル窓口」と3つあってややこしいのですが、まとめるとこんな感じです。

  • 特定窓口
    • 全国の消火器の販売代理店や防災・防犯事業者など。数が多く、全国に5,000店以上。
  • 指定引取場所
    • 消火器メーカーの営業所や廃棄物処理業者など。全国に200店強。
  • リサイクル窓口
    • 特定窓口と指定引取場所の両方を指すコトバ。

ということで、指定引取場所は直接処分できる業者特定窓口は「代理店」的な感じでしょうか。

要するに、可能であれば指定引取場所に持っていくべき、ということですね。

窓口が空いている曜日・時間帯や、持ち込み前の事前連絡が必要かどうかなど、事前に問い合わせておくと良いでしょう。

自分は西濃運輸さんに持っていくことにしましたが、電話で確認したところ、数本であれば特に事前連絡などなくいきなり持って行っても OK とのことでした。

古い消火器にリサイクルシールを貼った図
リサイクルシールを貼ってリサイクル窓口に持っていきましょう

西濃運輸さんでお渡しして、名前や電話番号、リサイクルシールの番号を記入したら終わりです。

追加の費用などもかかりません。

消防設備点検を実施する

さて消火器を交換したら、次は設備点検です。

自分でできるの?

条件が合えば、消防設備点検自体も自分で行うことができます。

詳しくは冒頭のモーガンさんのサイトをご覧ください。

ただ今回は漏電火災警報器などもありますので、専門の業者に行っていただくこととしました。

業者に見積を取る

今回は、前オーナーが自主管理していた時に実施した際の消防設備点検の書類が残っていました。

地元のそれなりに大きな業者で実施されたものだったのですが、管理会社提示のものとほぼ変わりありませんでした。

よくある地元業者の探し方として、ネットで「自治体名 消防設備点検」などと検索して探す方法がありますが、この業者さんも検索して1ページ目に出てくるような業者さんです。

まぁつまり、検索してすぐ出てくるようなメジャーどころな業者さんはあまりお安くない、ということですね。

リスティング広告なで表示されるサイト(検索結果に「広告」とか出るやつ)なども同様ではないかと思います(確認したわけではありません)。

というわけで、少なくとも4~5ページは探して見積もりを取ってみるのが良さそうです。

あまりウェブサイトに力を入れすぎていないもののやり取りが FAX ではなく最低限メールで行えるところ、くらいが良い塩梅なのではないかと勝手に思っています。

タウンページとかで探すのも良いかもですね。

結局今回は、隣の自治体で古くからやっていらっしゃる業者様にお願いさせていただくことになりました。

見積もりの際には、過去の消防設備点検の報告書があるとスムーズです。

スキャンしてメールで送れば、確度の高い見積もりを送っていただけると思います(即日見積もりも可)。

また、各戸へのお知らせチラシは、消火器の交換の際に自分でポスティングすることで、費用をさらに少し下げられました(ポスティングをお願いする場合は追加でプラス 5,000 円)。

お知らせチラシは、業者の方にひな型の作成をお願いすると作ってくれると思いますので、聞いてみましょう。

結局いくら安くなったの?

最終的にいくらになったかというと・・・

左が管理会社の見積もり、右が今回自分で対応した結果です。

項目価格
消火器(4本)¥36,000
消防設備点検(年2回分)¥82,500
合計¥118,500
項目価格
消火器(4本)¥11,600
消火器リサイクルシール
(送料込み)
¥3,445
消防設備点検(年2回分)¥ 61,600
合計¥76,465

差額は¥42,035 となりました。

消防設備点検だけだと、差額は ¥20,900でした。

消防設備点検は毎年実施が必要なものなので、この差は大きいです。

頑張ってもっとお安い業者さんを探すこともできたかもしれませんが、サラリーマンしながらであればまぁ上出来かなと勝手に思っています。

というわけで今回は、消防設備点検にフォーカスしてみました。

多少手間をかければ、本業のかたわらでもそれなりコストを下げることができると思いますので、ぜひやってみることをオススメします。

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