Philips 326M6VJRMB/11 レビュー【箱がデカい】

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前回いろいろ調べた結果として、Philips326M6VJRMB/11Momentum 326M)を購入しました。

PHILIPS モニターディスプレイ 326M6VJRMB/11(31.5インチ/MVA/4K/DisplayHDR600/HDMI/DisplayPort/5年保証)
PHILIPS モニターディスプレイ 326M6VJRMB/11(31.5インチ/MVA/4K/DisplayHDR600/HDMI/DisplayPort/5年保証)

31.5 インチ、VAパネルの4Kモニターです。

結論としては、Excel や Word を使うようなオフィスワーク、プログラミング作業、動画鑑賞メインの方には最適・・・とまで言えるかは他の製品と比較していないのでわかりませんが、少なくとも個人的には十分満足できるものだと思います。

どのような用途で使いたいか?

前回偉そうに語ったので、自分がどのような用途で使いたいかを改めて整理してみます。

  • 4Kモニタが1つしかなく、夫婦で常時テレワークとなるともう1つ欲しい。
  • 主な用途としてはコーディング・・・は最近してないですが、Linux のシェルでひたすら作業する用途がメインです(よくわからない方は、まぁオフィスワークと理解していただければOKです)。なので、画面を広く使えることが最も重要。
  • 現在 DELL の P2715Q を使っているが・・・
    • P2715Q は 27 インチ4Kモニタで、どうしても表示スケールを上げないと実用上ツラい(文字が小さく手見えづらい)。せっかくの 4K なのに画面をフルに使えずちょっともったいない気がする。
    • 古いリビジョンのため、HDMI が 4K/30Hz でしか表示できない。
    • 購入して5年ほど経つので、そろそろ新しいモニタを導入してもいいのではないか(単に新しいのが欲しいだけとも言う)。
  • 仕事でラズパイのようなボードを使うことがあり、モニタが欲しい。かといってさらにもう1台モニタを増やすとデスクスペースが狭くなる。→ PIP (Picture in Picture) ができるモニタが欲しい。
  • 今さら Youtube でストリートファイター5の動画を見ていて、ちょっとやりたくなってきた(≒ゲームも少しする)

ちなみに念のため補足すると、P2715Q 自体は非常に良いモニタです。5年以上使っていますが、大きな不具合もありません。

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モニターに求める要件まとめ

これは絶対に外せない、この要件を満たしていない場合は買う意味がない、というレベルの要件です(モニター購入に限りませんが、こういう考え方は重要だと思っています)。

4K 32インチ

画面領域が欲しい、というのが今回の最大の目的の1つなので、ここはゆずれないところ。

それだけなら40インチとかも候補になりそうですが、物理的に大きすぎてスペースの問題が出てくるのと、モニターアームで支えられなくなりそうなので、今回は32インチで。

27インチではキツかった、DPI 100% で運用する想定です。

PIP/PBP

ラズパイのような子基板などの画面を出力したい時があり、その際に別途モニターを用意するのがスペース的に難しいためです。

PBP は画面サイズが相対的に小さくなってしまうため、おそらくあまり使わなさそうではありますが、 PIP は必須で欲しい機能です。

DisplayPort 1.2x1 以上、HDMI 2.0x2 以上

DisplayPort のリビジョンの違いはきちんと把握できていないのですが、1.2 か 1.4 あたりであれば問題なさそうかなと。リビジョンというよりは Display Port 入力が1つ以上欲しい、ということになります。

一方で、HDMI は 2.0 以上必須です。

HDMI 1.4 では 4k@60Hz で出力できないためです。

また冒頭で述べた通り PIP で使用したいので、HDMI ポートは2つ以上必要です。

ノングレア&VA or IPS

仕事で使うのでノングレア(画面の反射が抑えられていて、テカテカしない)が必須です。

そういえばこれは前回挙げ忘れてましたね・・・すみません。

液晶パネルの種類については前回触れた通りそこまでこだわる必要はないと考えているのですが、ゲームメイン用途ではないので TN は不要ということで、VA もしくは IPS 系から選ぶことになります

デザイン(フレームレス・ベゼルレス)

これも前回触れましたが、できる限りフレームレスデザインにしておきたいです。

5万円前後

最後に、やはり価格は抜きに語れません。

高いモニターはいくらでもありますが、31.5 インチ4Kモニターとなると、大体5万円前後くらいで収めたいところです。

PIP/PBP のワナ

PIP や PBP をサポートしているモニター、という時点である程度数が絞られてしまいます。

まず、LG と BENQ は基本的に PIP/PBP をサポートしていないので対象外となります(10万円を超えるような高価格帯の製品は別)。

さらに PIP/PBP をサポートしているモニターであってもワナがあります。

それは、「PIP/PBP をサポートしているモニターでも、2つの HDMI を同時に映せないものがある」というものです。

DELL や ASUS、Acer や I-O DATA などがこれに当たります(一応、説明書を読むとキチンと書いてあります)。

その他のスペックは悪くなさそうなだけに惜しい・・・

ASUS 4K UHD HDR10対応31.5インチ モニターディスプレイVA32UQ 広視野角DCI-P3 HDMI 2ポート ブルーライト軽減 フリッカーフリー スピーカー内蔵3年保証
ASUS 4K UHD HDR10対応31.5インチ モニターディスプレイVA32UQ 広視野角DCI-P3 HDMI 2ポート ブルーライト軽減 フリッカーフリー スピーカー内蔵3年保証
Acer 4K モニター ディスプレイ OmegaLine 31.5インチ ET322QKwmiipx VA HDMIx2 DisplayPort HDR FreeSync スピーカー内蔵 ブルーライト軽減
Acer 4K モニター ディスプレイ OmegaLine 31.5インチ ET322QKwmiipx VA HDMIx2 DisplayPort HDR FreeSync スピーカー内蔵 ブルーライト軽減
アイ・オー・データ 4K モニター 31.5インチ 4K(60Hz) PS4 Pro HDR VAパネル HDMI×3 DP×1 スピーカー付 3年保証 土日サポート 日本メーカー EX-LD4K321VB
アイ・オー・データ 4K モニター 31.5インチ 4K(60Hz) PS4 Pro HDR VAパネル HDMI×3 DP×1 スピーカー付 3年保証 土日サポート 日本メーカー EX-LD4K321VB

HDMI 2系統を PIP/PBP に映せそうな 31.5 インチ4Kモニターとなると、ネットで見る限りは Philips のものしかなさそうでした(厳密にはネットでダウンロードできる取扱説明書を見ても「できない」とは書いていないだけだったので、実際に家電量販店で確認しました)。

というわけで、今回購入した 326M6VJRMB/11328P6VUBREB/11 のどちらかに絞られました。

PHILIPS モニター ディスプレイ 328P6VUBREB/11 (31.5インチ/「Display HDR 600」認証/HDMI/USB Type-C/4K/5年保証)
PHILIPS モニター ディスプレイ 328P6VUBREB/11 (31.5インチ/「Display HDR 600」認証/HDMI/USB Type-C/4K/5年保証)

この両者はスペック的にはよく似ていますが、328P6VUBREB/11は USB Type-C ポートを備えているため、この2つであれば多くの方は 328P6VUBREB/11 を選択した方が良いのではないかと思います

が、自分は要件に挙げている通り、ベゼルが少しでも薄い方を取りました(トータルで 14mm 薄い、あとついでにパネル単体で 1kg くらい軽い)。

このように迷った時の決め手になるので、自分が譲れないポイントを決めておくのは重要です。

Unboxing

前置きが長くなりましたがようやく開梱します。

外箱です。31.5 インチとはいえやたらとデカいです。デカ過ぎます。ただ大きさの割には軽い。

比較のためにスマホ(Pixel 3)を置いてみます。

Pixel 3 は小さめのスマホとは言え、それにしてもデカいです。なんでこんなにデカいんだ?

デカい正体はこのスタンドのせいでした。

モニターアームを使うので今回は用ナシだけど、ちょっとこれはデスクにおいたらジャマかもしれない・・・

モニター自体の評価には関係ないですが、今ドキこんな発泡スチロール大量のパッケージングってどうなの?とちょっと思います。DELL などを見習うべきかと・・・

Philips ってオランダのメーカーなはずだけど、ヨーロッパのメーカーはこの辺あまり気にしないのかな・・・?

気を取り直して、モニター本体を取り出します。

さすがにデカい・・・が、現在 27 インチの P2715Q を使っていることもあり、そこまでのインパクトはありません。見た目より軽い感じはします。

左右のベゼル幅はおよそ 13mm。上もおなじ 13mm です。

下側のベゼルはおよそ 22mm。左右と比べるとすこし厚いですが、あまり気にはなりません。

背面のポート類。

左側から、電源コネクタ、HDMI 2.0×3,DisplayPort 1.4×1、USB3.0 アップストリームポート、USB3.0 ダウンストリームポート(黄色は高速充電用)、オーディオ入力、オーディオ出力。

328P6VUBREB/11 と違って USB Type-C コネクタがない分、こちらは HDMI 2.0 が3ポートもあります。これだけあれば十分でしょう。

AC アダプタは事前に調べておかないと見落としやすいポイントです。ちなみに 328P6VUBREB/11 は電源内蔵となっています。

大きいことは大きいのですが、XBox のような衝撃はありません。重量も軽め。

ただコネクタがミッキーなのは想定外でした(関係ないけど、ミッキーとか名前つけていいんだろうか)。

OSD 操作用のジョイスティックです。正面から見て右側背面にあります。

背面にあるということは、当然ながら操作は背面に手を伸ばして行う必要があるということです。

OSD なんて普通は購入後いろいろいじったらそのあとはあまり用がなくなるのでそこまで気にしなくてもいいのですが、設定を頻繁に変更する必要がある方は要注意です。

レビュー

自分は専門家ではないので、主に直前まで使用していた DELL の P2715Q(IPS パネル)との比較になります。あくまで素人の主観的意見ですので、その点ご承知おきください。

あと、今回はスタンドは使用しないため未評価です(リクエストあったらやります)。

画質

VAパネルらしく、黒がメッチャ締まります。コントラスト比が高い。

これでもかなり輝度を落としています(輝度:22)が、ハメコミ合成みたいに見えますね。

P2715Q と比較すると、暗いシーンが良く見えるように感じます。

もちろん明るいシーンでもかなりクッキリ見えます。

ちょっと細かすぎて見えないかもしれませんが、コンソール画面も見やすいです。

普段は黒背景で使用していますが、やたら表示が鮮やかになったように見えます。

そして何より、DPI 100% で実用的に運用可能です!これはデカい。スクロールなしでソースコードを131行表示できます。

いままで27インチでは 125% にしないとキツかったのですが、31.5 インチであれば 100% でも大丈夫でした。まぁ、これはこのモニタでなくても同じなのですが。

視野角については、上・左右から見てみましたが、自分の目では色の変化は認識できませんでした。

HDR も試してみましたが、Windows で HDR をオンにすると輝度が固定になるため、常用は厳しいです。

また、VAパネルということでギラつきが気になる方がいらっしゃるかもしれませんが、HDR をオンにしていたり、コントラストを相当に上げない限りは全く気になりません。

総じて、画質に関しては基本文句の付け所がありません。かなりキレイだと思います。

応答速度

P2715Q と比べてよくなっているかと言われると・・・素人目にはあまりわかりません。

Youtube でゲーム動画などを見ている限りは、ほとんど気にはならないレベルとは言えます。

が、アニメなどを見ていると残像感はありますね。

このあたりはゲーマー用液晶でないと劇的な改善は難しいと思います。

操作性

OSD 操作用のジョイスティックがディスプレイ背面にあるという時点で操作しやすくはありません。

ただし!

操作性そのものは悪くないです。直観的ですし、何より反応がいいです。

OSD なんてモッサリが基本と思っていると、かなりテンポよく操作できると思います。

しかし所詮背面は背面です。裏側なのでお世辞にも操作しやすいとは言えません。

PIP

表示位置右上、画像サイズ「小」のとき(子画面が4K解像度で出力されているため、表示がかなり小さいです)。

画像サイズ「中」。

画像サイズ「大」。

子画面の方を Full HD 表示にすると実用的なサイズになります。写真だと小さく見えますが、普通に操作できるくらいの大きさはあります。

表示位置は左上・左下・右上・右下と切り替えられるので、当初想定していた通り実用的に使えそうです。2つの HDMI 入力を親画面・子画面に表示できることも確認できました。

ちなみに子画面側は NVIDIA の Jetson です。

NVIDIA Jetson Xavier NX開発者キット
NVIDIA Jetson Xavier NX開発者キット

スピーカー

326M6VJRMB/11 は、5W×2のスピーカー搭載、DTS Sound(これ正直内容がよくわからなかったけど)対応ということで、モニターに搭載されているスピーカーとしては比較的力を入れている方だと思います。

自分はハイレゾとかを聞き分けられない程度の耳なのですが・・・第1印象としてはやはりチャチいです。

なんだろう、スピーカーがパネルの裏側についているので仕方ないとは思うのですが、やはり低音が全然出てなくて軽い感じでしょうか。

ただ、聴くに堪えないというほど悪くもありません。「スピーカーにあまり力を入れていないテレビのスピーカー」くらいがちょうどいい表現かと思います。

音量自体は結構大音量を出せます。音量を上げても割れることもありません。

ちょい聴きや、仕事用としては十二分に役割を果たすと思います。

また、スピーカーのボリュームは OSD メニューを経由する必要はなく、ジョイスティックの下で調整することができます。この辺りは使い勝手として考えられているなという印象です。

SmartControl ソフトウェア

仕事用に地味に便利だと思ったのがこの SmartControl という付属ソフトウェア。

ウィンドウのスナップ」機能(ウィンドウを画面端までドラッグすると、最大化したり2分割表示してくれるやつ)を、4Kモニタ向けにもう少し使いやすくしてくれます。

Windows をスナップする
11. でマウス、キーボード、スナップ アシスト機能を使用して、開いているすべてのウィンドウを配置Windowsします。

通常のウィンドウのスナップでは、例えばウィンドウを画面左端にもっていくと、以下のように画面の半分に表示される形となります。

これはこれで便利ですが、4Kモニタで画面半分も占有されると、表示が大きすぎてジャマです。もっと小さく表示して、空いた領域をほかのウィンドウの表示に使いたくなります。

SmartControl を使って、例えば画面全体を縦に3つのエリアに分割しておきドラッグすると・・・

このように分割されたエリアが表示されます。このまま左側にもっていってドロップすると、

このように、左3分の1のエリアに収まる形にウィンドウがリサイズされます。

表示がムダに大きくならず、且つ残りの領域も有効に使えます。
個人的には Windows 標準で採用すべきというくらい使い勝手のいい機能だと思います。

ただし起動方法がわかりにくい。

SmartControl を起動するだけだと以下のような感じでショボい(失礼)アプリが表示されるだけです。

このアプリは使えないのでそっ閉じしましょう。

このときタスクトレイに SmartControl アプリが常駐しますので、これを右クリックし「Screen」→「表示1」ここから Windows10 の「ウィンドウのスナップ」機能を拡張できます。

分割エリアはもともと用意されているプリセットだけのようですが、結構いろいろなパターンが用意されているので、たいていは用途に合ったものがあるのではないかと思います。

総評

前回挙げたユースケースごとに評価すると、大体以下のような感じでした。

  • 仕事・オフィスワーク(エクセルやパワポ、プログラミングなど)
    • かなりオススメできる。
    • 刺さる人は少ないと思うが、HDMI ポートが3つあって、それぞれ PIP/PBP できるのも◎。
  • 動画鑑賞(テレビ的に使う)
    • かなりオススメできる。(ただしスピーカーは別途用意しよう)
    • 高コントラスト。暗いシーンも黒つぶれしない。
  • 写真・動画編集(クリエイター向け)
    • 厳密な色を再現する必要があるようなクリエイターでもない限り、問題ないと思う。素人目には色変化やバックライト漏れなども感じられなかった。
  • ゲーム(PC ゲームや PS5、SWITCH をプレーする)
    • そもそも4Kの時点でパフォーマンス的にキツいと思うが、SWITCH のようなライトゲーム、あるいは動きが激しくないゲームであれば全然問題ないという印象。
    • 画質についてはかなりキレイに楽しめるはず。
    • 今回は未検証だが、Low Input Lagということで入力低遅延を謳っており、人によってはポイントが高いかもしれない。

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